突然激しい痛みに襲われたら?<急性期>
痛む肩を安静に保って痛みを我慢し
無理をして肩を動かすのは逆効果。
激しい運動をする、重い荷物を持つなど痛みを伴う動きは避け
まずは安静に過ごしましょう。
痛みが強い場合は、市販の鎮痛薬を服用するのもひとつの方法です。
「単なる四十肩・五十肩だ」と思っていたら
別の病気からくる症状だったというケースもあります。
放置すると痛みがひどくなることもありますので
気になる症状がある場合は軽視せず
一度整形外科を受診することをおススメします。
痛みが落ち着いてきたら?<慢性期>
発症から数日~数週間たって痛みが引いた慢性期には
日常の動作を積極的に行うように心がけましょう。
またぬるめのお湯につかってゆっくり温めたり
カイロや温感湿布を当てたりして、肩を冷やさないようにしましょう。
睡眠中は、筋肉の動きが少ないため体が冷えやすくなります。
肩関節が冷えると痛みが強くなることがありますので
布団から肩が出ないように、バスタオルや毛布を掛けるなど冷やさない工夫をしましょう。
四十肩・五十肩の予防方法
顔は毎日鏡でチェックするために
ほんの少しの傷もすぐに見つけることができますが
体の内部で起こる病変は直接人の目に触れないため
自覚症状が出るまでなかなか気がつかないものです。
発生の原因やメカニズム等まだ分かっていないところが多い四十肩・五十肩ですが
実はある日突然痛みに襲われるわけではなく
肩の内部から徐々に進行し、症状としては肩に違和感やしびれといった
前兆がみられることが大半なのです。
このような肩の変化を見逃さないために
普段の生活から意識的に肩の声に耳を傾けましょう。
あまり知られていないことですが
四十肩・五十肩の発生率は、全身を伸ばすストレッチや適度な運動といった
予防措置を習慣にするだけで、大きく変わってきます。
出来る範囲で毎日続けることを目標に
腕の動かせる範囲を大きくして、それを維持するように心がけましょう。
「痛くないから平気」「まだ若いから大丈夫でしょ」
なんて油断している人は要注意です。
セルフチェックしてみましょう
自分の痛みは肩コリなのか?
四十肩・五十肩なのか?
気になる人は一度セルフチェックしてみましょう!
四十肩・五十肩が疑われる場合は
肩関節の動かせる範囲がかなり制限されます。
1両腕を前から、耳の後ろまでまっすぐあげる
2手のひらを上に向け、両腕を真横から真上に上げる
3両腕を腰に回す
4両腕を頭の後ろに回す
このような動作を行った際に
痛みを感じたり、なめらかに腕を動かすことができないといった場合は
四十肩・五十肩からくる痛みであることが疑われます。
気になる症状は軽視せずに当院で治療を受けましょう。
おすすめストレッチ方法
どんなことでも“毎日続ける”というのはとても難しいものです。
普段からほんの少しのストレッチを行うだけでも
四十肩・五十肩の発症率は変わってきます。
以下を参考に、できる範囲で楽しく続けて行きましょう。
1両方の肩をぐるぐると前後に10回まわします。
2両腕を前からまっすぐと上げて、耳の横につけてゆっくりと下ろします。
3肩を力いっぱい前にすくめたり、後ろに広げたりを繰り返します。
4両腕を横にまっすぐ伸ばし、そのまま肩より上に。
この状態を30秒キープします。
楽にできる人は、水を入れた小さなペットボトルを持って行いましょう。
なかなか痛みが改善されない場合は
治療が必要になってきます。
症状が気になる方はいつでも
おこしください(^^)/